転職を成功させるために重要なポイントは下記のように6つある。このうち適正の把握は、自己満足度やキャリアの充実度を高め、仕事に対するモチベーションやパフォーマンスを向上させる重要な要素となる。それは自分の性格や能力、興味関心と一致する職種や業界を考えることであり(言わば自分を知るということ)、MBTIなどの自己分析ツールや診断テストを利用することも役立つ。今話題のMBTIとは、それ以外の自己分析ツールの紹介と適正把握の重要性について解説する。
- スキルと経験の整理
- 自身の強みと弱みの整理
- 興味関心、価値観の明確化
- 適正の把握
- キャリア目標の設定
- フィードバックの収集
この記事で分かること
①MBTIとは
②MBTI以外の自己分析ツールとは
③適正の把握を転職活動にどう活かすのか
④まとめ
①MBTIとは
MBTI（Myers-Briggs Type Indicator）とは、個人の性格タイプを理解し、相互作用やコミュニケーションスタイル、職場適性などを把握するための心理テスト。MBTIはカール・グスタフ・ユングの心理学的な理論に基づいており、個人の性格を4つの指標に基づいて16の異なるタイプに分類する。
MBTIの4つの指標とそれぞれの選択肢について
- 心のエネルギーを得る方法:
- 外向的（E）: 外部からの刺激を求め、社交的でエネルギーを得る。
- 内向的（I）: 内部での思考や感情に集中し、独自の空間でエネルギーを得る。
- 情報を収集する方法:
- 直感的（N）: 具体的な情報ではなく、抽象的で将来を見据える情報に興味を持つ。
- 感覚的（S）: 具体的な実際の事実やデータに基づいて情報を収集し、現実的で具体的なことに興味を持つ。
- 意思決定する方法:
- 思考型（T）: 論理的で客観的に意思決定し、感情よりも論理的な判断を重視する。
- 感情型（F）: 個人の価値観や他人の感情に基づいて意思決定し、人間関係や感情を大切にする。
- 生活の姿勢:
- 判断型（J）: 予測可能な環境や計画的な生活を好み、構造化された生活を重視する。
- 知覚型（P）: 柔軟性を持ち、新しい情報や経験に開かれ、計画よりも適応力を重視する。
これらの指標を組み合わせることで、16の異なるMBTIタイプが形成される（例: INFP、ESTJなど）。MBTIは主に個人のコミュニケーションスタイルやチーム内での役割分担を理解するために使われ、自己理解や他者との関係を向上させるのに役立つ。※MBTIは人格の全てを説明するものではなく、一つの視点として理解されるべき
②MBTI以外の自己分析ツールとは
MBTI以外にも自己分析をサポートするための様々なツールや診断テストが存在する。以下に、一部の一般的な自己分析ツールや診断テストを挙げる
- DISCパーソナリティテスト:
- 基本的な性格特性を4つの要因（Dominance, Influence, Steadiness, Conscientiousness）に分類し、個人の行動傾向やコミュニケーションスタイルを評価する。
- ストレングスファインダー:
- ギャラップによって開発されたテストで、個々の強み（Strengths）を見つけ出し、それを活かしてキャリアを構築する方法に焦点を当てる。
- キャリアインタレストテスト:
- 職業に対する興味や関心を評価し、適職や適切な職種を提案するテスト。自分の興味に基づいて適職を見つけるのに役立つ。
- Hollandコード（職業適性コード）:
- 個々の興味を現実的（Realistic）、調査的（Investigative）、芸術的（Artistic）、社会的（Social）、起業家精神（Enterprising）、伝統的（Conventional）の6つのタイプに分類し、適職を提案する。
これらのツールやテストはオンライン上で利用可能であり、個人の特性や興味を把握し、それを転職活動やキャリア選択に活かすのに役立つ。※結果の全てを鵜呑みにせず、自己分析の一助として活用すること
③適正の把握を転職活動にどう活かすのか
適正の把握は自己満足度やキャリアの充実度を高め、仕事に対するモチベーションやパフォーマンスを向上させる重要である。それを転職活動にどう活かすのか、以下にまとめる。
- 適職の発見:
- 自分の適性に合った職種や業界を知ることで、より適した職場環境で働くことができる。適正に合った職場環境では、スキルや能力を最大限に活かすことができ、仕事に対するモチベーションも高まる。
- 仕事への適応性:
- 自分の適性に基づいて仕事を選ぶことで、仕事に対する適応性が高まる。適性に合った仕事をすることで、新しい環境やタスクにも柔軟に対応できるようになる。
- 自己満足度の向上:
- 適性に合った仕事をすることで、仕事への満足度が向上。自分が得意なことや興味を持っていることを活かした仕事に従事することで、仕事の充実感や達成感を感じることができる。
- 長期的なキャリアの構築:
- 適性に基づいて選んだ仕事は、長期的なキャリアの基盤となる。自分の適性に合った仕事を続けることで、専門知識や経験を積み重ね、キャリアを築いていくことが可能。
- ストレスの軽減:
- 自分の適性に合わない仕事をしていると、ストレスや不満が溜まりやすくなるが、適性に基づいた仕事を選ぶことで、仕事に対するストレスを軽減し、心身の健康を維持することができる。
④まとめ
適正の把握の重要性とその方法について理解できましたか？自分を知るためにまずはツールを使ってみませんか？転職活動をするしないに関わらず自己分析はビジネスマンにおいて初歩的なことで非常に重要です。きっとその後の自分のアクションに具体性が増したり、今までよりも濃密な時間を過ごしていけるはずです。転職エージェントのなかには過去現在未来の視点から自己分析、キャリア設計を手伝ってくれるサービスもあるのでぜひあわせて活用してみてください。
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